鋳物へのこだわり
Commitment to Castings
Kokuneと鋳物の関係
●1950年創業、鋳物に携わってきた歴史や歩み
Kokuneのものづくりの原点には、鋳物があります。1950年の創業当初より、私たちは“溶かし、かたちにする”という工程に情熱を注ぎ、確かな技術と信頼を積み重ねてきました。時代の変化とともにお客様のニーズが多様化するなかでも、鋳物に宿る「強さ」「しなやかさ」「精度」への追求は変わりません。
創業から今日まで、幾多の挑戦を重ねながら、設計から加工・組立までを一貫して担う体制を築いてきました。
●「なぜ鋳物にこだわるのか」の背景や想い
鋳物は、見えないところで世界を支えるものづくりです。 目立つことはなくても、その一つひとつが機械の心臓部を動かし、人々の暮らしを支えています。
だからこそ、私たちは“目に見えない品質”にこだわります。溶けた鉄に命を吹き込み、わずかな温度や流れを感じ取る――。 その積み重ねが「確かな信頼」につながることを、私たちは知っています。 鋳物は単なる製品ではなく、人の想いと技術の結晶。 それをつくる誇りが、コクネの原動力です。
●鋳物を通じて果たしてきた役割
（地域産業・お客様・社会への貢献）
Kokuneの鋳物づくりは、地域の産業とともに歩んできた歴史そのものです。 自動車や工作機械、産業装置など、さまざまな分野の基盤を支える部品を手がけながら、 私たちは「見えないところで社会を動かす力」を磨いてきました。お客様にとっての最良のパートナーであるために――。
確かな品質と納期、そして誠実な対応を重ねることで、信頼という関係を築いてきました。 その信頼が、地域の雇用を生み、技術を次世代へと受け継ぐ原動力にもなっています。
技術へのこだわり
●高精度・高品質を実現する一貫体制
（設計→鋳造→加工→組立）
Kokuneの最大の強みは、設計・鋳造・加工・組立までを一貫して行える体制にあります。製造工程を自社で完結できることで、工程間の連携がスムーズになり、品質の安定化と納期の短縮を実現。試作から量産まで、お客様のニーズにきめ細かく対応できる柔軟さを備えています。 各工程では、長年培った経験と最新の設備を融合。精密な設計データをもとに、温度や流動、硬化の微細な変化を見極めながら、高い寸法精度と均質な品質を保つ鋳物を生み出しています。
●Kokuneならではの複雑形状や薄肉の鋳物加工
Kokuneは、長年培ってきた鋳造技術と独自のノウハウを活かし、複雑形状や薄肉部品といった高難度の鋳物加工にも対応しています。
流動解析や温度管理などの精密な工程設計をもとに、製品の軽量化や高精度化を実現。さらに、熟練工の繊細な感覚による微調整で、歪みや割れを抑えながら美しく均一な仕上がりを追求しています。
●鋳造不良率の低減
Kokuneでは、鋳造工程における不良率の低減を品質向上の最重要課題として位置づけています。 設計段階からの徹底したシミュレーション、金型精度の管理、溶解温度や流動の最適化など、すべての工程でデータと経験を融合させ、安定した品質を実現しています。
その結果、Kokuneの鋳造不良率は業界でも極めて低い水準を維持。 一つひとつの製品が持つ精度と再現性は、お客様からの高い信頼へとつながっています。
●短納期への対応
Kokuneは、設計から鋳造・加工・組立までを自社で一貫対応できる体制を活かし、短納期での生産ニーズにも柔軟に対応しています。 工程間のスムーズな連携とリアルタイムな情報共有により、 無駄のない生産フローを実現。試作から量産までスピーディーに対応可能です。また、納期を早めるだけでなく、品質を犠牲にしない生産管理を徹底。 各部門が密に連携し、精度・強度・仕上がりにおいても高水準を維持しています。
設備の充実
●最新設備と熟練技術の融合
Kokuneの強みは、最先端の設備と、職人たちの経験に裏づけられた技術力を融合させていることにあります。 高精度な計測機器や鋳造シミュレーションシステムを導入し、ミクロン単位の精度を実現。同時に、長年現場で培われた職人の“勘”や“感覚”が、数値では捉えきれない細部の仕上がりを支えています。
機械が得意とする「再現性」と、人の手が生み出す「最適解」。その両輪がかみ合うことで、コクネの製品は安定した品質と美しさを保ち続けています。
●焼鈍設備による品質安定化
Kokuneでは、鋳造後の内部応力を除去し、寸法の安定性と機械的強度を高めるため、自社内に焼鈍設備を保有しています。
焼鈍とは、鋳物を一定の温度で加熱・保持・徐冷する熱処理工程のこと。この工程により、製品の強度・靱性・加工精度を大きく向上させることができます。
自社で焼鈍処理まで対応できることで、外注工程を減らし、短納期対応と品質の一元管理を実現。Kokuneの焼鈍設備は、高精度かつ安定した製品づくりを支える重要な基盤となっています。
●砂処理棟の新設
鋳造品質のさらなる向上と生産効率の改善を目的に、新たな砂処理棟を設立しました。この設備により、鋳型砂の再生・混合・供給をより精密かつ安定的に行うことが可能となり、製品の寸法精度や表面品質の向上に大きく貢献しています。
また、使用済みの鋳型砂を適切に再利用することで、廃棄物の削減や環境負荷の軽減にも寄与。省エネルギー設備の導入により、環境にやさしい生産体制を実現しました。
次の世代に受け継ぐ職人の想いと技能
●技を次世代へ継承する姿勢
長年現場で培われてきた技術や勘、そしてものづくりに向き合う誠実な姿勢を、次の世代へ確実に受け継ぐことを大切にしています。熟練工と若手が共に働き、実際の現場で経験を重ねながら、「なぜこの温度なのか」「どうしてこの手順が必要なのか」を、言葉と感覚の両方で伝える。それは単なる技術教育ではなく、“想いを伝える文化”です。
一人ひとりが自ら考え、工夫し、成長していく――。
その姿勢こそが、コクネの技を未来へとつなぐ力。私たちは、人を育てることを通じて、ものづくりの未来を育んでいます。
“若手社員の声”
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